アート・アニメーションのちいさな学校
Laputa Animation School

自分の手でつくる。
自分の作品をつくるためにゼロから学ぶ。


ものづくりの原点からはじめる
コマ撮りアニメーションの学び舎
ユーリー・ノルシュテインさんとの交流から
生まれた学校
発端は2000年ラピュタアニメーションフェスティバルで審査委員長を務めてくれた、ロシアのアニメーション監督ユーリー・ノルシュテインさんの「ここには学校がない」という発言だった。それは当時の日本の若者たちの作品群を初めて観てのことで、翌年、翌々年も同じ言葉を聞くことになった。1985年の広島国際アニメーションフェスティバルより数度の来日を繰り返し、日本を第二の故郷というようになった氏との30年以上にわたる交流の中で、既存の大学-学校教育とは別の形でできる事はないかと模索し続けた。そして作家主義による作品制作の場を確保すること、平たく言えばモノをつくる人が自分の目で見、頭で考え、手でつくる、その初歩的な力を養うための「場」として、アート・アニメーションのちいさな学校が2007年に生まれた。

7つの学ぶべきこと
日本と世界のアニメーションを
浴びるようにみる
とにかく動かしてみる
1コマ1コマを撮影していくコマ撮り・ストップ
モーション、キャラクターの動き・演技、アニメートを基本から練習する。
名作、傑作、知られざる作品、とにかくたくさん観る!日本をはじめ、ヨーロッパほか古今東西の国や作家の作品を観る。
"日本の近代とは何か"を学ぶ
シェイクスピア/ギリシア神話/聖書という西欧の基本的要素を学ぶとともに、日本の近代について考えそして<能>序破急を学ぶ。
映画を大画面でみる
日本映画を35mmフィルムでみる。ラピュタ阿佐ヶ谷は日本で唯一の日本映画専門フィルム上映館。外国映画も映画館でみる。
「すべては絵コンテだ 」
ユーリー・ノルシュテイン
自分で考え、とにかく絵コンテをかく。曰く「アニメーションに必要なこと、それは一から十まで全て絵コンテだ」。
ドラマツルギーを学ぶ
普通<作劇術>を訳されるが、本来の<葛藤>、ドラマ-物語のつくりを学ぶ。
ノルシュテインさんと併走する
今、彼はモスクワにおいてかなり辛い立場にある。当校も彼のモスクワ大学での講義録<草の上の雪>を翻訳・制作中である。その内容を制作と同時進行して学習する。
プロの現場を知る
人形づくり、美術セット、アニメート、カメラ・照明技術、編集・仕上げと作品制作に関わる全てを通して学ぶ。それら部分的にはプロの現場・スタジオに参加して学ぶ。